「はぁい、優美でぇっす。ファンの皆様お待たせ☆　
『エンジェル・メイド』がリニューアルして帰って参りましたぁ！　
その名も『エンジェル・メイドＺ…』」
「違うでしょ！　もう…」
「いいじゃない。折角リニューアルしたんだから、名前もかっちょよくぅ」
「なんか一文字ローマ字がついただけで格好よくなる訳？ＴＶアニメじゃあるまいしぃ。
それよりもさぁ、一体どの辺りがリニューアルされたの？」
「え…まぁ若干衣装とか、ロゴマークとか…でしょうか？」
「あと翼が生えたり、超兵器を搭載したり」
「ありません！」
「でも、『エンジェル・メイド』って、本当は戦隊もの予定だったのよね？」
「そうそう！メイド衣装を着て戦う女子学生ってやつ？ちょーかっちょよくなる予定だったのにぃ」
「あら、私はコメディだってうかがってましたけど」
「作者がいい加減な奴だからね。だいたい戦隊ものとかいって、
あたし達の必殺技だって考えていなかったかもしれないわ」
「え、わたしあったよ…必殺技。『パワー・クッキング』ってね」
「あれで戦うの？何と？」
「えっと、お魚でしょ、お大根でしょそれから…」
「…平和な戦いですわね。私も争いごとは好きではありませんから」
「そういう小夜子おねぇちゃんは、はじめ敵キャラって設定だったの」
「よっく憶えてるわねぇ…そんなこと、もう作者も忘れかけてるかも知れないのに」
「でも『パワー・クッキング』ねぇ…せめて佐倉こなみの『こなみちゃんぼんばぁ』
ぐらい実効制圧力が欲しいわ(参照：『魔少女るる』)」
「あら…あれはでも…少しお下品では…？」
「一人だけ『写真集』出してヌードやった人のいう台詞じゃないわね」
「あれは…」
「ほーっほほほほ」
「あの声は」
「『悪の笑い研究会』会員！」
「あのねぇ…」
「お久しぶりね」
「誰だっけ？ばにーさん？」
「ガクっ…てお約束のギャグをかまさないでくれるっ。私よ、三日月うさぎ。
あなた達のライバルにして、超美貌とナイスバディを誇る三日月うさぎっ！」
「自分で云う？…って最近の漫画ではこれもお約束のギャグよね」
「そうそう、こないだみたＴＶでね…」
「話題を変えるな！人の自己紹介をギャグで片づけるな！」
「でも…うさぎさんって本当は作者の方に忘れられていたのではないでしょうか？」
「う…」
「その証拠に『エンジェル・メイドIII』には登場していないし…」
「う…」
「忘れっぽい作者よねぇ」
「ど、同情はいらないわ」
「お金をちょうだいっと」
「なんのパロをやってるのよ。読者の一部がついて来られないかもしれないわよ」
「もうとっくについて来てないと思うけど…」
「と…とにかく『エンジェル・メイド』が復活した以上宣戦布告よ。
今度こそあなた達を一掃して、私が主人公になるの。
そして『エンジェル・バニー・三日月うさぎ』ってタイトルになるの」
「あら、素敵なタイトルですわね」
「うんうん。これって結構一部のファンに受けるかも」
「あのね…真面目にやってる？なんか戦意喪失なんだけど」
「という事でぇ、次回からは『エンジェル・バニー・三日月うさぎ』
にタイトルが変わりまぁす！皆さんよろしくね」
「ちょっと！真面目にやってよね」
「という事で、次回まで、ばいばぁい！」
「さようなら」
「…ちょっとってば！」
「へへ、嘘ですからねぇ」