「さぁ、私の時代よ！なんたって今日からヒロイン。タイトルもバシって代わって『エンジェル・バニー三日月うさぎ』なんだから！」
「………」
「ちょっとっ！何処いったの？みんな…ねぇ、あのメイド服のコギャルどもは？」
「…、私独りでこんなことヤってても面白くもなんともないじゃないの！」
「むぅ、さては私の美貌に負けて逃げ出したか？…」
「………」
「か…かぎりなくむなしー…」
「あ、ばにーのおばちゃん、こんな所で何してんの？」
「それがね…って、誰がおばちゃんか！おまえは確かあのメイドの一味ね」
「ははっ、お約束のギャグにはまってんの」
「笑うな！…それよりもあのメイド娘達はどこ？」
「さぁ…優美ねぇちゃんなら買ったばかりのド○クエにハマってるけど、小夜子おねえちゃんは知らない」
「ド…ドラ○エ…、近頃の小娘は…」
「なつみちゃん！」
「あ、小夜子おねえちゃんだ！」
「ほっほっほ、とうとう現れたわね、エンジェル・メイド！」
「あら、三日月さん、ごきげんよう」
「ごきげんようじゃないわよ。何を暢気な事を言っているの？私達は闘わなくてはならないのよ！」
「あら、そうだったんですの？という事は『戦隊もの』という設定はまだ維持されていると言うことなのかしら？」
「微妙なとこよね。それに、今回から『エンジェル・バニー』ってタイトルにするって前回決めたから、あたし久しぶりにオフだと思ってたし」
「私もです。これからお買い物に行って、ご飯の支度をしなければ…」
「ちょっとっ！オフってなに？じゃぁこのタイトルだと私独りでやれって事？」
「ええ」
「主人公なんでしょ？あたりまえじゃん」
「じょ、冗談じゃないわ！」
「なに？何が冗談なの＿？」
「あら、優美。ゲームは終わったの？」
「それが…石版が見つからなくて…うろうろしてたら戦闘で全滅…」
「あんな簡単なゲームで？おねぇちゃんらしい」
「いったわね！じゃぁなつみがやって…ってその手に乗らないもんねぇ。ソフトは貸してあげない！」
「ちぇ、失敗。優美ねぇちゃんのケチ」
「ケチで結構よ。何ヶ月も前から予約して待っていたんだから」
「…あのね…やっぱあんた達が出てきたら私は無視？」
「あら、いたの？えっとばにーさん？」
「あんた、いい加減に私の名前覚えたらどう？」
「あ、覚えた。突然覚えた！主人公のバニーさんでしたね」
「何も覚えてないじゃない！『三日月うさぎ』わかった？」
「月に代わって…」
「な…情けない…」
「もう…！私達はね『戦隊もの』をやっているのよ！もうちょっと自覚を持ってよ」
「あ、それ面白いね。でも戦隊って、ばにーさん独りじゃない？お仲間は？」
「そうですわね…お見かけしたところお仲間がいらっしゃならい様ね」
「友達いないんじゃないの？」
「う…、なんで？どうしてここまで言われなきゃいけないの？…もう主人公やめたくなってきた…」
「ドラク○ができると思ったのに…」
「では、次回から再び『エンジェル・メイド』という事でよろしいのでしょうか？」
「…勝手にして…もう…」
「という事で、次回は再び『エンジェル・メイド』に戻りまぁす！みなさんよろしくね！…さて、○ラクエに戻らなくちゃ」
「…おねぇちゃん…」